2017年10月20日のJRAニュースでキタサンブラック号の引退が報じられました。
このような引退予定を発表する事は、近年では珍しい事ではありません。が!今回のようにJRAニュースでの発表は稀なケースです。
発表された清水調教師のコメントによると、年内の天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念の3走をもって引退。社台スタリオンステーションで種牡馬入りする事も決定しているとのこと。
そして、残り3戦を悔いのない仕上げで挑み とも書かれています。このコメントを見て、皆さんはどう思われたでしょう?
引退する有馬記念をピークに仕上げる? これはあり得ません。
すでに種牡馬入りが決定している馬が有馬記念で勝っても価値が無いからです。種牡馬としての価値が上がるレースは、勝てば春秋連覇となる天皇賞と、勝てば連覇となるジャパンカップ、この2つです。
有馬記念はオマケみたいなもので、回ってくるだけのレースになるでしょう。これは、天皇賞(秋)やジャパンカップを勝っていれば尚更で種牡馬としての価値は有馬に出なくても最高値、レース中の故障のほうが怖い。
ここで普通に考えれば、天皇賞(秋)はぶっつけでの出走。ジャパンカップでピークになるような仕上げだろうと思うはず。
私もそう思っているのですが、何か引っ掛かります。ジャパンカップは、昨年すでに獲ってるわけで、陣営が本当に獲りたいと思っているのは、実は天皇賞(秋)なのでは?
ぶっつけで天皇賞(秋)優勝、ジャパンカップで思わぬ敗戦、そして有馬記念で有終の美を飾る。
私は、今回のニュースからこの流れを想像しました。
何にせよ、残り3戦キタサンブラックは無視出来ないよというサインだと思います。
引退を発表した事で残り3戦の一番人気はほぼ確定です。その中でオッズが一番高くなるのは、おそらく天皇賞(秋)でしょう。単勝勝負するなら、天皇賞(秋)が一番良いと思います。