競馬のサインの1つに「染め分け帽サイン」というものがあります。前ブログ「サイン・展開・競馬予想」から読んでいただいている読者さんならば当ブログでお馴染みのサインになっているのはご存知だと思います。
しかし、当ブログを訪れている人は初めての方も沢山いるみたいなので、一度きちんと説明したほうが良いと思い、この記事を書いています。
「染め分け帽サイン」を初めて知る方はもちろん、すでに知っている人も一度読んでいただければ幸いです。
1.染め分け帽とは
サインの前に「染め分け帽」について説明します。競馬で使用される染め分け帽は上記の画像のような帽子の事を言います。
染め分け帽が着用されるのは同じ枠に同じ馬主の馬が入った時です。
競走馬はゼッケンに馬番と馬名が表記されていますが、馬群の中にいる馬はゼッケンだけでは馬名を特定する事が出来ません。それを特定する為に勝負服と枠ごとに色わけした帽子を着用しています。
競馬実況のアナウンサーは勝負服と帽子を見て馬名を特定させているというわけです。ところが同じ馬主の馬が同じ枠に入ると、この法則が崩れてしまいます。同じ勝負服で同じ色の帽子の馬が2頭になってしまうからです。
このような場合に限り、馬番の大きいほうの馬の騎手は染め分け帽を着用します。
滅多にない事ですがフルゲートならば7枠・8枠には同馬主の馬が3頭入るというパターンがあります。そのような場合は、四つ分けの染め分け帽ではなく八つ分けの染め分け帽が着用されます。8枠ならば16番が普通、17番が四つ分帽、18番が八つ分帽となります。
2.染め分け帽サインとは
染め分け帽サインとは、この染め分け帽こそが勝ち馬を教えるサインだというサイン読みで
染め分け帽着用馬とその隣馬は好走すると言われているものです。
このサインは、私が見つけたサインではありません。私がどこで知ったのかは忘れてしまったのですが、競馬関連の雑誌かブログだったと思います。
1の説明で染め分け帽が滅多に着用されない帽子という事がお分かりいただけたと思います。ところが平場では滅多にない染め分け帽着用も重賞(特にG1)だとかなり増えます。皆さんも一度は目にしているはずです。
私が染め分け帽サインに注目し始めたのはエイシンフラッシュの皐月賞(2010年)あたりから、すでに10年以上見続けているサインなのです。
ちなみにエイシンフラッシュの皐月賞は、同枠のエイシンアポロンが染め分け帽を着用していて、エイシンフラッシュは11番人気ながら3着に入り3連系は万馬券の高配当になりました。
画像は天皇賞(秋)
3.染め分け帽サインの根拠(裏読み)
競馬には多くの格言ありますよね。その1つに
二頭出しは人気薄を狙え!というものがあります。
この格言の元は、メジロライアンとメジロマックイーンが対決した菊花賞なのかなとおもいます。「メジロはメジロでもマックイーンの方だーっ」と叫んだ杉本清さんの実況も有名です。
注目を浴び1番人気に推されたメジロライアンが3着に敗れ、4番人気のメジロマックイーンが優勝、後に名ステイヤーと呼ばれる馬の第一歩と言えるでしょう。
これが一番有名な例で、二頭出し、三頭出しで人気薄のほうが上位に来たという例は結構あります。ただし、結構あるというだけで、必ず人気薄のほうが上位にくるわけではありません。
統計で見れば人気薄のほうが多く負けているはずです。人気薄が勝った時の印象が強烈だから、みんなの記憶に残っているという感じだと思います。
もうちょっと深堀りすると、2頭出し、3頭出しと言っても同馬主と同厩舎では意味合いがだいぶ違ってくると思います。
競馬の実況でも、馬場入りやパドックなどで○○厩舎は2頭出し、○○○(クラブ名)は3頭出しなど、競走馬の紹介の時に実況される事があります。
ここで裏読みですが、同厩舎で2頭出しする理由って何でしょうか?調教師がそのレースを絶対勝ちたいと思っている?日本ダービーとかならわかりますが、ただの重賞なら可能性は低いでしょう。1頭は付き添い、調教師の本命は1頭だけではと想像出来ます。
これが同馬主の2頭出しだと話は違ってきます。本気でそのレースを勝ちにきている可能性が高い。1頭が本命、もう1頭はペースメイカー的な役割で出走させるのでは?という裏読みが出来ます。つまりペースメイカー的な役割のほうもそれなりに仕上げないといけない。人気の無いほうでも本気の調教で仕上げてると想像出来ます。
上記の事からも、サインとか関係なく同馬主の2頭出しは要注意という事が分かります。これがもし同厩舎の馬ならばさらに強力です。だからサイン派でなくとも競馬予想をする人は2頭出し、3頭出しには注意を向けていると思います。
染め分け帽サインはそのダメ押し!
レースの枠順は抽選で決められている(らしい)ので、同馬主の馬が同枠に入るというのは偶然の出来事、オカルトならば偶然好走する馬達が同枠に入り染め分け帽着用となったと言いますが、
ここは競馬サインのブログです。
私は、あえて同枠に入れる事で染め分け帽を着用させ目立たせていると思っています。つまり、染め分け帽着用は仕組まれていると想像(妄想)してます。
今回の説明では、G1などの重賞を挙げましたが、稀に平場でも染め分け帽着用となるレースはあります。そこでも染め分け帽サイン該当馬が馬券に絡み、時にはとんでもない高配当になる事もあります。そういう結果を私は何度も見ています。
以上で染め分け帽サインの説明は終わりです。
気になった方は過去のレース映像や画像を調べてみて下さい。重賞優勝馬、連対馬に染め分け帽着用馬が結構いる事が分かると思います。
※2019京都記念優勝ダンビュライト